事例紹介

「わからない」を「わかった」に変える 大規模修繕ワークショップ

彩管センターが実施した主なワークショップの概要

設計コンサルタントに関する
ワークショップ
設計コンサルタントを行う設計事務所を招き、大規模修繕工事の進め方や改修のポイントについてのワークショップ
施工業者に関するワークショップ タワー型マンションの施工実績が豊富な施工会社を招き、施工時の注意点や事例などを紹介。
ゴンドラに関するワークショップ ゴンドラのリース会社を招き、工事におけるゴンドラ架設の注意点や事例などを紹介。
ワークショップの総括 彩管センターによる、ワークショップの総括を実施。

大規模修繕には、専門知識を持った第三者の存在が重要

o2近藤:今回は設計会社や施工会社、ゴンドラの会社などを呼び、タワーマンションにおける大規模修繕の事例についてのワークショップを行いました。皆さんの中で印象に残っているワークショップはどれですか?

Sさま:私が一番印象に残っているのは、施工会社の話ですね。実際にどのような段取りで大規模修繕を進めていくのか、現場ではどのようなことに注意すべきといったことが具体的で非常にわかりやすかったです。

i近藤:それはよかったです。個人的には、大規模修繕を行う際、設計などももちろん大事ですが、一番重要なのは、現場を任される施工会社だと思っているんです。どんなにいい設計事務所を選んでも、施工会社がダメだといい大規模修繕にはなりませんから。そのため、現場の重要性を多少なりともご理解いただけたのであれば開催したかいがありました。

Oさま:私はどれか一つというよりも、ワークショップを通して、近藤さんがいいサジェスチョンをしてくれたことが印象深かったです。

もちろん、各会社の講義も勉強になりましたが、もらった情報を私たちの目線に置き換えたときに、どう嚙み砕くべきかを近藤さんが示唆してくれた。これが非常に有効だったのかなと思っています。

Sさん:たしかにそうですね。各会社の講義を聞いているだけでは、自分ごととしてとらえるのは難しいですよね。良い悪いをジャッジする「基準」がないと、せっかくのワークショップが意味のないものになってしまいます。そういった意味でも、彩管センターさんのような専門的な第三者の存在が重要になるのかなと改めて感じました。

Iさま:もうひとつ効果的だったと思ったのは、ワークショップを通じて、修繕委員会の中で共通の意識を持てたということです。それまでは各々の中で漠然としたものしかなかったのが、どのような大規模修繕を目指せばいいのかという方向性が見えてきたんです。

もちろん、実際にはまだ大規模修繕に着手する前なので、これからが大事になってきますが、まずは修繕委員会が同じベクトルを向いたことで、今後良い形で進めていけるのではないかと考えています。