Q.先日、住んでいるマンションでボヤ騒ぎがありました。その時は幸い大きな火災にはつながらなかったのですが、もし大きな火災が起こり、マンションの共用部分などに被害が出た場合は、復旧の費用などは誰が負担することになるのでしょうか?また、復旧の手続きはどのように進めればいいのでしょうか?
A.復旧の考え方については、二つあります。
一つは、火災などによって被害を受けた箇所が建物の価格の2分の1を超える場合です。この場合は、総会を開き、復旧を行うか否か、決議を採らなくてはなりません。区分所有者と議決権のそれぞれ4分の3以上の賛成が必要になります。復旧を行うことが決まったなら、賛成者は反対者に対して、区分所有権を売り渡すことを請求することができます。
二つ目は、火災などによって被害を受けた箇所が建物の価格の2分の1以下の場合です。この場合も総会を開き、復旧を行うか否か決議を採ります。2分の1以下の場合は区分所有者と議決権の各過半数の賛成で復旧を行うことができ、反対をした人も決議に従わなくてはなりません。