修繕・建て替え

長期修繕計画の見直し費用

Q. 5年ほど前に新築マンションを購入しました。先日、管理会社からそろそろ長期修繕計画の見直しをしたほうがいいと進言されました。まだ新しいマンションですし、費用をかけてまで見直しをする必要があるのか疑問です。

A. マンションは、快適な住環境と資産価値を維持するために、必要に応じて建物の修繕・改修を行わなくてはなりません。その工事を円滑に行うためには、事前に工事内容や時期、費用を見積もり、組合員から修繕積立金を集め、合意を得る必要があります。そのために作成するのが長期修繕計画です。

修繕が必要な箇所、例えば外壁やエレベーターなどは、新築時におおよその修繕時期が決まっています。はじめに作る長期修繕計画は、それらの目安をもとに作成されます。しかし、日常の使用状況によって修繕が必要になる時期やそのための費用は変わってきます。その変化を定期的にチェックし、見直しを図ることは、マンションという資産を守るためにとても重要なことです。

一般的には、おおよそ5年毎に見直すことが望ましいといわれています。また、それ以外にも大規模修繕工事などの大がかりな工事のあとには、工事内容を踏まえてズレを修正する必要があります。

ただし、長期修繕計画は専門家に依頼して見直しをするのが好ましく、その場合は当然費用がかかります。今回の見直しのタイミングで、「長期修繕計画の見直し」という項目を立て、あらかじめ費用を見込んでおくことをおすすめします。