どの施工会社に工事を発注するかによって、大規模修繕工事の成功を左右するといっても過言ではありません。予算内で、大きなトラブルや遅延がなく、高品質な工事をしてくれる会社を選ばなければいけません。
施工会社の選び方には、以下の3つがあります。
特定の施工会社を指定して契約する方式で、この場合は価格や品質面で厚い信頼がある施工会社であることが必須です。1社を指名することになりますので、手続きや契約などは非常にシンプルですが、当然、競争性がなくなります。
複数の施工会社から見積と施工計画書を提出してもらい、各社を比較しながら1社を選定する方式。書類審査などを経て、最終的に3〜5社程度に絞ってヒアリング(面談)を実施するのが一般的です。競争性が高く、価格や施工内容の透明性が確保できますが、比較検討するのに時間も手間もかかってしまいます。
入札の結果、最も低い工事費を提示した会社と契約する方式。新築物件に多く用いられますが、マンション大規模修繕工事ではほとんど用いられません。
管理組合の事情やスケジュールなどにもよりますが、見積合わせ方式を用いて施工会社を選定するケースがもっとも一般的です。