管理規約の変更

営業目的の使用を禁止する規約

Q. 数年前に中古のマンションを購入しました。当初は何の問題もなく暮らしていたのですが、1年ほど前から階上の部屋の騒音がひどくなりました。調べてみたところ、階上の部屋で小中学生向けの塾を経営していることがわかりました。平日の夜は10名近くの子どもたちが出入りし、遅いときには22時近くまで騒音が続きます。塾の経営者に注意をしても、その場では謝るものの、騒音がやむことはありません。

私が住んでいるマンションは住居専用で営利目的の理由は禁止のはずなのですが、管理規約を基に、営業停止を求めることができるのでしょうか?

A. 結論から言うと、営業停止を求めることができます。

原則的には、所有者はその部屋を自由に使うことができます。ただしそれは、他の住人の権利を害することがない限り、という前提があります。今回のご相談のように、騒音などで周囲の権利を害しており、しかも管理規約では「住居専用」と定められている場合、所有者は規約に従う義務がありますので、営業の停止を請求することができるのです。

ただし、管理規約の解釈は管理組合によって異なることもあるため、困った時は専門家に相談することをおすすめします。