Q. 10年ほど前に分譲マンションを購入しました。以前は住人のほとんどが分譲で、特にトラブルもなく過ごしてきたのですが、最近、賃貸する方が増え始め、若い世代の方も住むようになってきました。

そんな中、先日、マンションの共用部分である廊下で喫煙をしている賃借人の方を発見しました。マンションの共用廊下は禁煙なのですが、直接注意をするとトラブルに発展してしまいそうで、なかなか注意できません。何かいい対応方法はないでしょうか？

A. 分譲と賃貸が混在しているマンションの場合、マンションや他の住民に対する意識が異なることがあり、こうしたトラブルが発生しやすいもの。しかし、たとえ賃借人であっても、建物の保存に有害な行為をしたり、他の住民に迷惑をかけてはいけませんし、マンションの共用部分である廊下は禁煙という管理規約があるのであれば、それに従わなくてはなりません。

ただし、ご相談者がおっしゃるように、直接注意すると別のトラブルにつながる可能性もあるでしょう。そのため、このような場合には、まずは理事会に相談しましょう。理事会としては、貸主に連絡をとり、貸主から賃借人に対して注意をしてもらうようにすべきでしょう。

また、管理規約のルールを徹底してもらうため、すべての住民が見ることができるエントランスに貼り紙をはるなど、広報活動を行うことも有効です。管理委託契約を結んでいる管理会社があれば管理会社を通じて実行してもよいでしょう。