Q. 私が暮らしているマンションは、1階の居住者には部屋に隣接した専用駐車場が設置されています。分譲当初は非常に好評で、他の階の居住者からは羨ましがられていました。ですが最近、ある居住者から「もう車は使用しないので専用使用権を解約したい」という申し出を受けました。
仮にその方が駐車場を使用しなくなっても、部屋に隣接しているため他の居住者は使いづらく、その上駐車場は空きがある状態なので、利用したいという人も出てこないと思われます。減収にもなってしまいますし、できれば返上を拒否したいのですが、可能でしょうか?
A. 専用使用権を持つ居住者からの申し出を拒否することは可能です。ですが近年は車離れも進み、車を手放したり、高齢のために免許を返上するというケースも多くあり、今回のご相談のようなケースが頻発することも想定されます。その度に解約を拒否していると、居住者の不満が溜まり、管理組合運営にも悪影響が出てしまうかもしれません。
そこで、例えば専用駐車場を改築してマンション全体の共有スペースにしたり、1階の居住者の専用庭にするなど、単に拒否するだけではなく何らかの対案を出した方が今後のためによいのではないでしょうか。そうすれば居住者の満足度も上がり、マンション全体のためにもなると思います。