管理組合の運営

居住者の高齢化が進んでいる

Q. 私が住んでいるマンションの3割ほどが65歳以上で、マンション住民の高齢化が進んでいます。その中には独居の方もいます。最近、ニュースで「高齢者の孤独死」などもよく取り沙汰されているので、何かしら高齢者の方を支える仕組みを作るべきではないかと考えています。
具体的にいい方法はありませんでしょうか?

A. 日本全体の高齢化に伴い、マンションの高齢化も問題視されることが多くなってきています。基本的に高齢者対策はその家族や自治体がまず取り組むべきことですが、マンション管理組合としても、できる範囲で取り組みをした方がいいでしょう。
管理組合としては、以下のように、ソフトとハードの2つの軸からの支援が考えられます。

<ソフト面の支援例>
●定期的な声かけや訪問
●買い物代行
●郵便配達や集金人との連携
●社会貢献活動への参加の促し
●ご家族など、緊急連絡先の共有

<ハード面の支援例>
●階段への手すりやスロープの設置
●マンションのバリアフリー化

一つ注意しておきたいのが、管理組合として対応できることは限界があるということです。「何が何でも支えなくてはならない」と考えるのではなく、ご家族や自治体と連携をしていきながら、できる範囲で手助けをしていくという意識でいた方が、お互いのためになると言えます。