共有部分・敷地

長期修繕計画に抜け漏れを発見!

Q. 私はマンションの修繕委員を務めているのですが、先日、長期修繕計画に抜け漏れがあることが発覚しました。具体的には、マンションの敷地内に設置されている機械式駐車場の修繕費用が抜けていたのです。機械式駐車場は維持管理費も高く、今のままでは修繕積立金が足りません。このような場合どうすればいいのでしょうか?

A. 長期修繕計画で抜け漏れがあった場合、修繕計画に大きな影響を与えるので、早急に財源確保の方法を考えなくてはなりません。まずは現在の管理組合会計を見直してみて、「管理費」「修繕積立金」「駐車場使用料」の3つの区分にし、それぞれの収支を明確にした上で、必要に応じて値上げを検討しましょう。

また、必要なのは駐車場の修繕費用ですので、利用者・非利用者の公平性を考えると駐車場使用料から充足するのが適当であるため、現在の駐車場使用料のうちどの程度の金額を修繕費用に回せるかを検討してみましょう。こうしたことを実施するには細則の改正も必要になるため、その対応も必要となります。

なお、機械式駐車場は、20年ほどで設備機器を交換しなくてはならないため、維持管理費も修繕費用も高くついてしまいます。したがって、機械式駐車場があるマンションの場合は、利用者の状況を鑑みて、機械式駐車場を撤去して通常の駐車場にするなどの対応を検討する必要があります。