Q. マンション管理組合の理事を担当しています。次の理事会で、管理会社の管理委託契約を更新するか否かについて話し合いを行うことになりました。個人的には管理会社に不満はないので自動的に更新していいのではないかと考えているのですが、管理委託契約の更新について検討する場合、何に注意し、どのようなことをしなくてはならないのでしょうか?
A. 管理会社を変更する動機として多いのは「管理費が高い」「対応に満足できない」といったものです。多くの組合員が現状の管理会社に満足しているのであれば無理に変更する必要はありませんが、まずは組合員の意見を吸い上げるようにしましょう。管理組合と管理会社の契約は原則1年ごとになっており、自動更新は認められていないので、不満がないとしても、1年ごとに必ず管理組合内で協議を行う必要があります。
管理委託契約を更新する場合、まずは契約終了の3ヵ月前までに、管理会社に対して契約更新の意思があることを連絡します。それを受けて管理会社は、契約内容のポイントを「重要事項説明書」にまとめ、管理組合に対して説明会を開催することになります。重要事項の説明会は、管理組合員が出席する法的義務はありませんが、今後のマンション管理に関わる重要な事柄を説明する場であるため、できる限り出席した方がいいでしょう。